運命の出会い♡
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「無事終わりましたよ~、お疲れさまでした。おめでとうございます、元気な男の子ですよ~」
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「あ、どうも、こんにちは。」
「あ、こんにちは。お隣失礼します。そちらも……お子さんを見にいらっしゃったんですか?」
「そうなんです、ありがたいことに、昨日女の子が産まれまして。その、いちばん右端にいる子です。」
「え!そうなんですか!私も昨日男の子が産まれたんです!そちらのお子さんの隣の子です!」
「あ、こっちの子のお母さんでしたか~。おめでとうございます。そっかあ、じゃあ、この子たちは産まれた病院も誕生日も同じってことになりますね……。……あ、見て!見つめあってる!」
「ほんとだ!かわいい!」
「ほんとかわいいですよね……。赤ちゃんながらにもうなんだか運命みたいなものを感じてるみたい。」
「そうかもしれないですね。あ、お子さんのお名前ってもう決められましたか……?うちの子は走馬っていうんです。」
「走馬くん!いいお名前ですね。うちの子は、灯っていいます。灯台の灯って字を書くんです。」
「灯ちゃん……とってもかわいいお名前ですね!……あ、いけない、夫が呼んでるので……失礼します。また何か縁があったら、よろしくお願いします。」
「はい、私、なんだかまたお会いするような気がします。退院して、もしお見掛けしたら声掛けますね!」
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「やっと退院だな。身体は大丈夫か?」
「うん、大丈夫。これから走馬のお母さんとして頑張ってかなきゃなんだから、こんなんでくたばってちゃだめよ!」
「はは、お前らしいな。俺も父親として頑張らないとなぁ。あ、そういえば、昨日お隣の部屋に家族が越してきて、挨拶に来てくれたんだけど」
「へ~、そうなんだ。どんな?」
「どんなっていうか……あ、女の子の赤ちゃんを抱いてたな。確か名前があかり?みたいな感じだった」
「あかり……?あー!!!!!!!!!」
「ちょ、うるさいよ!走馬がびっくりするだろ」
「やっぱり運命ってあるのね……ここから走馬と灯ちゃんの運命の物語が始まるんだわ!!ん~こうなったら寝てらんないわ!!早く帰るわよ!!」
「うるさいって……」
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